7『疑惑』
「ぁっ・・叶さっ・・んっ・・」
連れ込まれた駅のトイレ。
秀美は個室に押し込められると、直ぐに叶の唇に捕まった。
深く、息さえも奪ってしまいそうな激しいキス。
―あぁ。似ている、伊積のキスに。
口の中を舐めるその舌の動き、口を離すタイミング。
なんで、こんな時に聖のキスなんか思い出してるんだろう。
キスに夢中になっていると、叶はいつの間にか秀美の制服を肌蹴させていた。
あの手が体中に触れている。
「んっ・・ぁっ・・」
掌に引っかかった胸の突起を摘みあげられる。
指の腹で捏ねられたり、立った乳首の先端に爪を引っ掛けたり。
秀美の身体が跳ね上がる。
唇が離れると互いの唾液が糸を引いて落ちた。
「やらしい・・こんなにして。」
掠れた甘い声。彼の発情した甘い匂い。
狭い個室で否応なしに下半身が密着する。秀美のそれが叶の太ももに当たっていた。
叶の視線を追って秀美も自分の下半身が目に入る。
「もうイキそうなくらい硬くなってる。」
「アァッ!!」
叶の掌がズボン越しにペニスの先端に触れた。
ビクッと身体がすくみ上がり、快感が体中を一気に駆け巡った。
「舐めてあげるから・・自分で脱いで?」
叶は唇をぺろっと舐めながら、秀美を挑発する。
秀美の喉がごくっと鳴った。
秀美は震える手で自分のファスナーを下ろした。
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