「んっ・・っ・・」
ベルトをはずされ、ズボンを緩められた。
叶の手が隙間から中に進入してくる。
今日は前じゃない、後ろだった。
尻をやんわり揉まれ、次第に核心に触れてくる。


「んっ・・ァッ」
皺を丹念に撫でられ、ノックするように何度もつつかれる。
前には触れらていないのに熱はどんどん集中していく。




『ここ・・自分でいじったりした?』
叶の質問に秀美は首を弱々しく振った。
叶の声に、叶の手に、秀美は逆らうことが出来なかった。
こんな人前で、こんな醜態をさらすのは耐え難い筈なのに何時も彼の手に落ちていくのだ。

ペニスが涙を零す。下着がしっとりと濡れるその感触に肌が粟立った。
開放して欲しいのに、手を離して欲しい。


甘美な苦痛は突然終わりを告げた。
叶はソコから指を抜くと、秀美の身なりを整えた。
次は秀美が降りなくていけない駅だった。
身体から熱が発散されない。歩くことも危うい状態だった。

『さぁ。降りようか。今日は俺達の記念すべき日だよ。』
叶の甘い誘惑は、秀美の思考を根こそぎ持ち去ってしまった。

叶の手を引かれ、ぼーっと霞む頭でフラフラと駅を出て行く。
男と手を繋いで歩くなんて・・今の秀美にはそんな事を恥じている余裕はなかった。

叶は周りの好奇の視線も意に介せず、秀美を連れて歩く。


―この美しい人形をどうしてやろう。

叶はこれから始まる時間に思いを馳せていた。


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